タチウオジギングのジグ選びは、突き詰めると「鉛かタングステンか」という素材の話に行き着きます。同じ重さでもシルエットの大きさ・沈下スピード・値段がまったく違うため、まずこの2素材の違いを理解しておくと選びやすくなります。
この記事では、鉛素材とタングステン素材に大分類したうえで、さらに用途別に中分類し、14種類のジグを比較します。
まず鉛とタングステンの違いを理解する

タングステンは鉛の約1.7倍の比重を持つ素材です。同じ重さでもボディを大幅にコンパクトにできるため、スレたタチウオへのアピールや、小さいベイトへの見た目のマッチングに強みがあります。
一方で価格は鉛の2〜3倍以上になることが多く、根がかりやタチウオの高切れでロストした時のダメージも大きくなります。
鉛は安価で気兼ねなく使えるのが最大のメリットです。タチウオジギングはフォール中のバイトが多くロストが避けられない釣りなので、「消耗品」として割り切って使うなら鉛が合理的です。
【鉛素材】おすすめメタルジグ5選
① BlueBlue(ブルーブルー) コニファー|実売1,950〜3,590円(130〜370g)

もともと青物・スロージギング用に開発された名作が、タチウオにも効くと評判のジグ。
細長いフォルムで急速フォールし、ボトムタッチが明確に分かるのが特徴です。軽い力で横向きの姿勢を作れるため、深場や潮が速い状況でも疲れずにシャクり続けられます。
ジャーク後に大きくラインスラッグを出すことで、ロングフォールでの水平姿勢を長く演出できるのが強みです。130〜370gまでラインナップがあり、日本海の深場・速潮エリアにも対応できます。
② マリア(Maria) メタルフリッカー タチウオSP|60〜200g

「1回巻いて1回シャクる」という基本アクションに忠実な、センターバランスの定番モデル。
タチウオジギング専用カラーを揃えたスペシャルバージョンで、長年の実績があるカラーラインナップが特徴です。
捕食チャンスとなる水平姿勢のヒラヒラフォールを自然に演出し、巻いてもシャクっても素直に泳ぐ扱いやすさがあります。60〜200gまで幅広く展開されているので、水深に合わせて選べます。
③ ジャッカル:アンチョビミサイル TYPE-Ⅱ|実売800〜1,500円前後(80〜250g)

フォールでじっくり誘うハイアピールタイプ。安価でロストを気にせず使える定番。
アンチョビシリーズは全4タイプありますが、TYPE-Ⅱはフォールでの誘いを重視したハイアピールタイプです。
160gで1,000円前後という価格帯なので、ロストを恐れずガンガン使えます。タコベイトを追加するカスタムでテンションフォール時にリアが持ち上がりやすくなり、アピール力がさらに増します。
④ ジャッカル アンチョビミサイル ターボノースSP|150g・実売2,000円台

深場・早瀬を攻略するための特別版。横方向のダートアクションが武器。
メタルヘッドに重心を集中させることで素早い沈下を実現したモデルです。縦方向にしか動かない一般的なジグと違い、横方向の鋭いダートアクションでリアクションバイトを誘発できます。
フォールでは水平姿勢をキープするため、タチウオが頭から捕食しやすいのも特徴です。ウェイトは150gの1サイズのみで、深場・速潮に特化しています。
⑤ メジャークラフト タチジギ道場 スローフォールタイプ|実売628〜1,056円(80〜210g)

スタンダードタイプで反応が落ちてきた時の「次の一手」として効果的。
独自の断面形状によって水中で反転流を起こし、安定したヒラヒラとしたスローフォール姿勢を保つ設計です。
楽なシャクリで自動的にこのアクションが出るため、「見せて食わせる」タチウオジギングの基本を体現したモデルと言えます。80〜210gまでラインナップがあり、価格も1,000円前後と手が出しやすいのも魅力です。
【タングステン素材】おすすめメタルジグ6選
① ダイワ TGベイト|30〜250g

「もはや餌」と言われるタングステンジグの代名詞的存在。
鉛の1.7倍の比重を活かしたコンパクトボディで、同じ重さでもシルエットを大幅に小さくできます。
非対称ボディを採用しており、リトリーブ時はスイミングアクション、フォール時は水平姿勢でスライドしながら弱ったベイトを演出します。二枚潮などの難しい状況でも底が取りやすいのが強みです。
② ダイワ FKジグTG タチウオ|60〜110g

TGベイトの技術を継承しつつ、タチウオ向けにチューンされたモデル。
タングステンの高比重によるコンパクトなシルエットと、フォール時の安定した姿勢が特徴です。カラーラインナップもタチウオが好むアピール系の配色を中心に揃えられています。
③ メジャークラフト ジグパラvertical TG|40〜180g

タングステン素材ながら、価格を抑えたオールマイティモデル。
上下左右にエッジを立てたセンターバランスボディで、デッドスローから高速リトリーブまで幅広い操作性を実現しています。
TGジグの中では比較的手を出しやすい価格帯で、初めてタングステンジグを試す人にも向いています。フックが標準装備されているため、開封後すぐに使えるお手軽さも魅力です。
④ ボーズレス TGトウキチロウ|40〜120g前後

左右非対称のイレギュラーな泳ぎで、フォールでのヒットが多発するタングステンジグ。
タチウオジギングの秘密兵器として紹介されることも多いモデルです。
フォールではテールを下にしてトルネードのように落ちていく独特な軌道で、この動きに強く反応するタチウオも多いとされています。塗装が剥げやすい点は弱点ですが、フォール姿勢の独自性で選ぶ価値があるジグです。
⑤ ボーズレスTGイエヤス|30〜150g

「マジボウズ逃れ」と評されるほど汎用性が高い、真鯛ジギング発祥のタングステンジグ。
徳川家康をモチーフに名付けられたモデルで、タングステンの高比重を活かしたスリムでコンパクトなボディが特徴です。リアバランス設計により高速フォールを実現し、潮が速い状況でもしっかりと底を取れます。
ジャーク時は平打ちダートアクション、フォールでは倒れ込むようなヒラヒラとした動きでバイトを誘発します。
もともと真鯛ジギング向けに開発されたモデルですが、バーチカルなジギングを得意とすることからタチウオジギングにもマッチする万能ジグとして知られています。
⑥ テイルウォーク ヤミージグ TG タチウオゲームチューンド|60〜150g


極小シルエット&タイトアクションで獲る、タチウオ専用に再設計されたタングステンジグ。
通常版のブレードを外した状態のタイトアクションがタチウオに効果絶大だったため、専用モデルとして誕生。
比重18.15の超高比重タングステンで、フロント寄りの重心が激しい動きを嫌うタチウオに合うタイトなアクションを生みます。水平姿勢のフォールに時折イレギュラーな動きを見せ、食い気を刺激します。
素材別・用途別まとめ表
| 素材 | ジグ名 | ウェイト | 実売価格帯 |
|---|---|---|---|
| 鉛 | BlueBlue コニファー | 130〜370g | 1,950〜3,590円 |
| 鉛 | マリア メタルフリッカー タチウオSP | 60〜200g | 800〜1,800円 |
| 鉛 | BlueBlue アンチョビミサイル TYPE-Ⅱ | 80〜250g | 800〜1,500円 |
| 鉛 | ジャッカル アンチョビミサイル ターボノースSP | 150g | 2,000円台 |
| 鉛 | メジャークラフト タチジギ道場 スローフォール | 80〜210g | 628〜1,056円 |
| タングステン | ダイワ TGベイト | 30〜250g | 2,900〜3,550円 |
| タングステン | ダイワ FKジグTG タチウオ | 80〜150g | 2,500円前後〜 |
| タングステン | メジャークラフト ジグパラTG | 60〜100g | 1,700〜2,000円 |
| タングステン | ボーズレス TGトウキチロウ | 80〜150g | 2,580円〜 |
| タングステン | ボーズレス TGイエヤス | 80〜150g | 4,000円前後〜 |
| タングステン | テイルウォーク ヤミージグTG SLJ | 60〜100g | 2,500円前後〜 |
まとめ:まず揃えたい組み合わせ
タチウオジギングのジグ選びで迷ったら、まず次の3本を基準に考えるのがおすすめです。
- 鉛の安価な定番(アンチョビミサイルTYPE-Ⅱ・タチジギ道場など):ロストを気にせず数を揃える
- タングステンの高比重モデル(TGベイト・TGトウキチロウなど):食い渋り時・スレた状況の一手
- 深場・速潮対応の専用モデル(コニファー・アンチョビミサイル ターボノースSPなど):日本海の潮流に対応
その日の状況やベイトの大きさに合わせてローテーションできるよう、鉛とタングステンを両方タックルボックスに入れておくと安心です。



それでは本日も皆様の爆釣と安全釣行をお祈り申し上げます。

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