Shimano Reel Technology Guide
シマノ リール
テクノロジー用語完全解説
HAGANEボディ、インフィニティドライブ、XXタフドラグ…
スペック表に並ぶ技術用語を、公式情報をもとに
釣り人目線でわかりやすく解説します。
① ギア・ボディ剛性系テクノロジー
「重い負荷でもギアが負けない」「ボディが歪まない」ための技術です。大物とのファイトで最も差が出る部分です。
HAGANEギア
HAGANE Gear
金属の塊を高圧でプレスする「精密冷間鍛造」という独自技術で製造されたギア。切削なしにミクロン単位の精度で仕上げられるため、硬く粘り強い。通常の亜鉛ダイキャスト製ギアと比べて強度・耐久性が大幅に高い。
ジギングで大物を掛けた時にギアが「ゴリゴリ」しにくい。長く使っても巻き心地が劣化しにくいのはこのギアのおかげ。
HAGANEボディ
HAGANE Body
アルミニウムやマグネシウムなどの金属をボディ素材に使用。これによりリールのたわみ・歪み・ネジレをしっかり抑制し、繊細なギアの噛み合わせを守り、スムーズなリーリングを維持する。樹脂ボディと比べて剛性が段違いに高い。
大型魚に引っ張られてもリール本体が歪まない。ドラグをフルロックに近い状態でファイトする時の安心感が全く違う。
インフィニティクロス
Infinity Cross
ギア歯面の設計・製造技術の進歩により、ドライブギアとピニオンギアの噛み合う接地面積が向上。その結果、ギア歯面にかかる負荷をより広範囲に分散することに成功。集中的なダメージを防ぎ、従来設計と比べて耐久性が約2倍に向上。※シマノ基準ギア耐久テストによる
長時間のジギングやドラグをギリギリまで締めたファイトを繰り返してもギアが傷みにくい。一生モノのリールに向く技術。
Xシップ
X-Ship
ドライブギアの大径化、ピニオンとドライブ両ギアの最適配置、ピニオンギアのベアリングによる2点サポートの組み合わせ。頑強なギアの噛み合わせが、負荷に強い軽快なリーリングを保持する。
ジグを水中で動かす時の抵抗感が軽くなる。1日中しゃくっても手首・腕への疲労が減る体感がある。
② 巻き上げパワー・駆動系テクノロジー
「高負荷でも軽く巻ける」「滑らかに巻ける」ための技術です。ジグを巻き上げる力と疲れにくさに直結します。
インフィニティドライブ
Infinity Drive
これまでピニオンギアで支持していたメインシャフトを、特殊低摩擦ブッシュまたは最適化したピニオンギア支持部で支持することで、摺動抵抗を大幅に軽減。さらにメインシャフト自体に特殊表面処理を施して回転トルクを低減。高負荷時でも積極的に巻き上げられるリールへ進化。
ドラグを締めた状態での巻き上げが約30%軽くなる(シマノ比)。タチウオや深場のブリをリフトする時の「重さ」が明らかに違う。
サイレントドライブ
Silent Drive
ボディ全体の基本設計と駆動関連部品をひとつひとつ見直し、部品間の微細なガタ・隙間・揺れを徹底排除。改善対象はドライブギア、ウォームシャフト、ウォームシャフトピン、ウォームシャフトギア、摺動子ギアなど多岐にわたる。新たな次元での滑らかな回転性能と静粛性を実現。
巻いた時の「カラカラ」「ゴリゴリ」感がなくなり、シルキーな巻き心地を実感できる。上位機と下位機の巻き心地の差はここが大きい。
マイクロモジュールギアII
Micro Module Gear II
ギアの歯をひとつひとつの歯面から設計し直し、理想的な歯形状を追求した進化版マイクロモジュールギア。音鳴りの低減と滑らかなギアフィーリングの向上を達成。歯を限界まで精緻化することでシルキーな噛み合わせと動力伝達を実現。
オシアコンクエストの滑らかな巻き心地の秘密がこれ。一度巻くと他のリールに戻りにくいと言われるほど別次元の感触。
③ ドラグ系テクノロジー
「大物に走られた時にラインを守る」「熱ダレしない」ための技術です。グレードによって大きく性能差があります。
XXタフドラグ
XX Tough Drag
各ドラグパーツに金属と摩耗に強いカーボンワッシャを採用。スプールの上部・下部それぞれに大型のカーボンドラグワッシャを採用することで、ドラグの安定性と耐久性が向上。スプールが高テンションで回り続けることで発生する熱ダレへの耐久性も向上。シマノSWスピニングの最高峰ドラグ。
マグロやGTが何度も走っても最初と同じドラグ力を維持できる。長時間ファイトでの「熱ダレ(ドラグ力の低下)」が起きにくい。
ヒートシンクドラグ
Heat Sink Drag
Xタフドラグが進化し、熱にも強くなったドラグシステム。ドラグ部で発生した熱をスプール外へ逃がす「ヒートシンクパネル」により、熱ダレによるドラグ力低下を改善。大型魚とのロングファイトでも安定したドラグ性能を維持する。
ヒラマサや大型ブリとの長時間ファイトでもドラグが「逃げる」ことが少ない。ツインパワーSWが「ほぼステラ」と言われる理由のひとつ。
Xタフドラグ
X Tough Drag
各ワッシャを金属とカーボンのみで構成し、スプールを上下両方向から支持。耐熱性・耐久性の向上により「スムーズで安定したドラグ性能」に磨きがかかった。ストラディックSWの24年モデルから搭載され、最大ドラグ力も向上した。
近海のブリやヒラマサ相手なら十分な性能。外洋の超大物や長時間ファイトになるとヒートシンク・XXタフドラグとの差が出てくる。
④ 防水・耐久系テクノロジー
「海水が内部に入らない」ための技術です。SWリールにとって防水は長持ちに直結する重要性能です。
Xプロテクト
X-Protect
大型SWリールには接触式防水構造を採用。低摺動タイプのシール部材で海水の侵入経路を物理的に断つことで、回転抵抗を抑えつつ高い防水性能を実現。ストッパーベアリング部は防水規格IPX8相当(水深1m以上に30分以上沈めても影響なし)を達成。ラインローラー部にも採用。
船の上で波をかぶっても、波打ち際でリールが海水に浸かっても内部に海水が入りにくい。「塩ガミ」によるベアリング劣化を大幅に遅らせる。
S A-RB(防錆ベアリング)
S A-RB (Shielded Anti-Rust Bearing)
特殊防錆処理をベアリング自体に施すことで、錆への耐久性が大幅アップ。S A-RBはさらに側面を防錆素材でシーリングし、ベアリング内部での塩分再結晶化による「塩ガミ」を大幅に減少させる。
海水で使い続けてもベアリングが錆びにくい。毎回の水洗いとメンテナンスが大事だが、このベアリングがあると劣化がはるかに遅い。
⑤ スプール・ライン系テクノロジー
「ラインが絡まない」「飛距離が出る」ための技術です。キャスティングゲームや深場ジギングで差が出ます。
インフィニティループ
Infinity Loop
内部構造の進化によりスプールが上下動する速度を圧倒的に低速化。ラインがスプールに1本1本整然と緻密に巻き付けられることで「超密巻き」を実現。ラインの放出抵抗を大幅に削減し、抜けるようなキャストフィールとスムーズなライン送り出しを達成した。
キャスティングゲームでの飛距離が明らかに伸びる。また深場で大量のラインを出した後の糸ヨレも少ない。ステラSWが高くても選ばれる大きな理由のひとつ。
アンチツイストフィン
Anti-Twist Fin
ラインローラー部に近接するよう弾性体のフィンを設置。ラインのたるみを抑えることで、スプール下部にラインが脱落する現象や、ラインがよれたままスプールに巻き付けられる現象を軽減する。
ジギング中にラインがスプールの下に潜り込む「ライン噛み」トラブルが激減する。オフショアで大型魚を掛けた後の高負荷巻き取りでも安心。
グレード別テクノロジー搭載まとめ表
| テクノロジー | ステラSW | ツインパワーSW | ストラディックSW | スフェロスSW |
|---|---|---|---|---|
| HAGANEギア | ✔ | ✔ | ✔ | ✔ |
| HAGANEボディ | ✔ | ✔ | — | ✔ |
| インフィニティクロス | ✔ | — | ✔ | — |
| インフィニティドライブ | ✔ | ✔ | ✔ | — |
| インフィニティループ | ✔ | — | — | — |
| サイレントドライブ | ✔ | ✔ | — | — |
| ドラグ性能 | XXタフドラグ | ヒートシンク | Xタフドラグ | カーボン |
| アンチツイストフィン | ✔ | — | ✔ | — |
| Xプロテクト(防水) | ✔ | ✔ | ✔ | ✔ |
| S A-RB(防錆BB) | ✔ | ✔ | ✔ | ✔ |
※2025年時点の情報です。モデルチェンジにより変更になる場合があります。
「Amazonのアソシエイトとして、当メディアは適格販売により収入を得ています。」

コメント