太陽が昇り始めて今日一日が始まる。タチウオジギングって、そのシチュエーションだけでテンション上がりませんか。しかも釣れた時の引きは意外に強く、食べても絶品。釣って楽しく食べて美味しい、最高の釣りのひとつだと思っています。

この記事では、ロッド・リール・ジグの選び方から、フックセッティング・誘い方まで、タチウオジギングのすべてをまとめました。初めての方でも、これを読めば迷わず準備できるように書いています。
タチウオジギングとは?まず全体像を把握しよう
タチウオジギングは、船からメタルジグを落として縦に誘うオフショアの釣りです。青物ジギングと同じように見えて、実は誘い方もタックルもかなり異なります。
最大の特徴は「フォールでバイトしやすい」こと。ジグを落とす瞬間にアタリが来ることが多いので、ラインの変化を見逃さないことが釣果に直結します。
🐟 タチウオ豆知識① タチウオは「太刀魚」と書くとおり、細長い太刀(刀)のような体が特徴です。鱗がなく、銀色の体表はグアニンという成分でできています。口紅の光沢材として使われていた歴史もある、意外とオシャレな魚です。
おすすめロッド|柔らかさこそ正義

タチウオジギングで最も大事なのが「ロッドの柔らかさ」です。
青物のように激しくシャクる必要はなく、むしろジグをあまり動かさないナチュラルな誘いが主流。タチウオジギングの誘いはタダ巻きやスローなワンピッチなど抑え気味のアクションがメイン。そのため反発力が過剰なものより若干弱いくらいのほうが使いやすいからです。
タチウオジギングで使いやすいのは6〜7ftのレングスで、多用するジグウェイトはおおむね60g〜200gを目安に選びましょう。
シマノ ゲーム サーベルチューンBB|実売1.5万円前後
中弾性カーボンの粘りと繊細な穂先でジグの動きをマイルドにしつつ、掛ける瞬間には強靱なバットが瞬時に反応する設計で、初級〜中級者でも扱いやすい自動的な操作性が光るロッドです。最初の1本としてコスパ最高の選択肢。
ダイワ 鏡牙X|実売1.5万円前後
2019年に登場したダイワのタチウオジギング入門向けシリーズ。価格は1.5万円前後と非常にコスパに優れながら、上位譲りのブランク構造「BRAIDING X」を採用し、パワーと操作性を兼備しています。
初心者で東京湾や大阪湾メインなら63B-1.5か63B-2が無難で、慣れてきて深場遠征したくなったらパワー3を追加というステップアップも可能です。
ダイワ 鏡牙AIR|実売4〜5万円台
穂先にチタン合金の「メガトップ(MEGA TOP)ソリッドティップ」を採用し、カーボンでは成し得ない柔軟性とパワーを実現したモデル。感度に特化した本格機です。
🐟 タチウオ豆知識② タチウオは頭を上に立てた姿勢で泳ぐことが多い魚です。英語名も「Hairtail(毛の尻尾)」ではなく「Largehead hairtail」。縦方向に泳ぐ習性があるため、ジグを縦に落とすジギングとの相性が抜群に良いわけです。
おすすめリール|ベイトリール一択、カウンター付きがベスト
青物ジギングではスピニングリールを使うことも多いですが、タチウオジギングは基本的にベイトリール一択。
船を立てたバーチカルな状態で釣りをする上に、タチウオ特有のフォールバイトを捉えやすいのでベイトリールが圧倒的に有利です。スピニングリールが禁止されている船もあるので、事前に確認しておきましょう。
番手はダイワ・シマノともに100〜300番程度が最適で、PEライン0.8〜1号を最低でも200m以上巻き取れる糸巻量があれば問題ありません。
カウンター機能は「あると釣果が変わる」

タチウオは一定の水深に群れる習性があるため、カウンターを見ながら正確な棚を攻められます。ヒットレンジを細かく管理でき、バイトがあった深さを再現しやすいのが大きなメリットです。
シマノ グラップラープレミアム 150|実売3万円台
最新のデジタルカウンターやフォールレバーなど先進スペックをすべて盛り込んだハイグレードなリールです。
ラインキャパはPE1号を330m、ギア比8.1でハンドル一回転の巻き量は81cm。こんなフル装備にも関わらず自重240gと軽いのもおすすめの理由です。
シマノ バルケッタBB|実売1.2万円前後
コスト重視ながらカウンターやLEDバックライトを装備したお手軽両軸リール。フォールレバーはなくクラッチのみですが、十分なドラグ性能と手軽さで予算重視のタチウオベイトリール入門機にぴったりです。
ダイワ ティエラLJ IC|実売2万円台
ICカウンターにより、タナの管理がしやすく、ヒットレンジを正確に再現できるのが大きな強み。アルミ製の高剛性ボディで軽量ながら耐久性にも優れ、ATDドラグがタチウオの独特な引きに滑らかに対応します。
シマノ オシアコンクエストCT|実売5万円台
CT(カウンター)付きでタナの把握がしやすく、XGはハンドル1回転で驚異の101cmの巻き上げなので回収もスムーズ。フォールレバーもついているのでフォールに反応するタチウオジギングには最適です。

おすすめライン設定
PEラインは0.8号か1号を300m程度巻きます。オマツリを防止するために1号以上のPEが禁止されている船も多いので注意してください。
リーダーはフロロカーボンの4〜6号(16〜24lb)を3ヒロ程度接続します。ミスバイトによるラインブレイクを減らすには、リーダーの先にさらに太いリーダー(8〜20号程度)を50cmほど結束するのが有効です。近年は先端が太くなるテーパーリーダーが便利で人気です。
🐟 タチウオ豆知識③ タチウオの歯は本当に鋭く、PE直結で釣りをするとあっという間に切られてしまいます。硬い歯で噛み切るというより、ノコギリのように細かい歯でラインを傷つけるイメージです。フロロのリーダー必須の理由がよく分かります。
おすすめジグ|スライドしすぎないジグが正解

タチウオジギングで大事なジグ選びのポイントは「スライドさせすぎないこと」です。ジグを大きくスライドさせると、タチウオが追い切れないだけでなく、リーダーがジグに沿ってしまってラインブレイクに繋がります。
近年はあまり動かないジグ、タングステンとか鉛でもずんぐりした形状のジグをあまりブルブルさせないように使う釣りが必要になっています。基本的には優しくナチュラルに動かすようなアクションが主流です。
ジグの重さの目安
水深と潮流によって変わりますが、大阪湾では80〜150g前後が定番。ウェイトは100〜130g前後が中心で、大潮周りで潮流が速い時は150gもあると良いでしょう。
カラーの選び方
ジグのカラーはパープル・赤金・ピンクが定番。日中はゴールド系・シルバー系、夕方から夜にかけてはグロー系が効果的という声も多いです。
ジグの種類で使い分け
ジャーク後やフリーフォール時など、ラインテンションが抜けると水平姿勢になる「センターバランスジグ」と、フリーフォール時に縦方向に素早く落ちる「リアバランスジグ」の2種類があります。
この違いを覚えておくと便利です。高活性な状況にはリアバランス、食い渋り気味の状況にはセンターバランスで攻めるのが基本的な使い分けです。

🐟 タチウオ豆知識④ タチウオは「F(フィンガー)」で大きさを表すのが慣習です。指を横に並べた幅で測り、指4本幅(約8cm)以上が「F4(ヨンホン)」、5本幅以上が「F5(ゴホン)」と呼ばれます。指7本以上の「ドラゴン」クラスになると別次元のパワーを持ち、ラインを切ってしまうことも。
フックセッティング|タチウオのバイトクセを理解する

タチウオジギングのフックセッティングは、他のジギングとやや異なります。
基本:フロント+リアに前後セット
タチウオはジグの中心付近にバイトしてくるため、ジャーク時にもフォール時にも常にフックが中央付近にくるセッティングにします。アシストフックもトレブルフックも、前後のフックが干渉しない範囲で可動するようにセッティングしましょう。
フックの種類
タチウオは特有の捕食をすることに加え、長い体を縦にふらふらと泳いでいるため、ミスバイトやスレ掛かりが多発します。細く鋭いバーブレスの針が有効です。
フックサイズはジグの大きさに合わせる。60〜80gのジグではSS〜S、100〜150gではS〜Mサイズのフックをセットするのが目安です。
フォール中のバイトが多い時
フォール中はフロントフックがジグから離れバンザイをする形になるため、フォール中のヒットが多い場合はフォール中はジグのボディに沿う形となるリアフックをセットすると効果的です。
乗合船でのルール確認を忘れずに
フックセッティングに関しては、レギュレーションがある遊漁船もあるので釣行前によく確認してください。ワイヤーリーダー禁止など、船宿によってルールが異なります。
誘い方|まずはワンピッチジャークをマスターする
基本アクション:優しいワンピッチジャーク
ジグのしゃくり方は、ワンピッチジャークが基本。ロッドを一回しゃくり上げたら、ロッドを下げる時にリールハンドルを一回巻く。これを繰り返し、リズム良く上へ上へとジグを動かしていく。
ただし、青物ジギングのように力強く大きくシャクる必要はありません。タチウオジギングでは青物狙いのワンピッチと異なり、ジグを跳ねさせるというより上下に動かすだけの誘いが効果的。そのため優しく誘うことが重要です。
フォールを意識する
タチウオはフォールへの反応が非常に良い魚です。ロッドを送り込んでフォールさせるのはもちろん、底取り中にもよくヒットするので、ラインのテンションを張ったり抜いたりしていろんなフォールアクションを試してみてください。
アタリが出ない時の対応
しゃくる幅を変えたり、スピードを変えたり、途中でストップを入れてみたりすることも効果的。この止めた時や、しゃくる層が終わってフォールに転じるときにアタることも多いので注意したい。
船長の指示ダナを最優先に
船がポイント周辺に着くと船長があらかじめその日使うジグのウェイトをアナウンスしてくれる。タチウオの群れやベイトの反応を見つけ、水深・タナ・誘い上げてくる高さの3つを教えてくれることが多い。まずは船長の指示に従って探ることが、最も釣果への近道です。
🐟 タチウオ豆知識⑤ タチウオは「食べると美味しいのに意外と知られていない」魚です。刺身・塩焼き・ムニエルと何でも合い、皮目が特に旨い。鮮度が落ちやすい魚なので、釣ったらすぐ締めて氷で冷やすのが鉄則。現地で血抜きしておくと、帰ってからの食味が格段に変わります。
まとめ:タチウオジギングはパターン探しが面白い
タチウオジギングの最大の魅力は「その日のパターンを自分で見つける楽しさ」にあります。タチウオはどんな動きでもアタってくることもあれば、アタリパターンがあることもあるので、いろいろとジグの動かし方を試したほうが良い。そしてそのパターン探しが、何よりも面白い。

まずは基本のワンピッチジャークからスタートして、アタリが出たパターンを徹底して繰り返す。それだけで、同じ船に乗った人と大きく釣果差をつけられることもあります。
tsuribito.onlineには大阪湾のタチウオ遊漁船まとめマップも掲載しています。初めての1船を選ぶ参考にしてください。

それでは本日も皆様の爆釣と安全釣行をお祈り申し上げます。


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