【2026新製品】シマノ オシアコンクエストFT徹底解説。「剛性」に「感度」が追いついた。タイラバ・タチウオを変える“F”の衝撃

オシアコンクエストFTが登場 新製品
オシアコンクエストFTが登場

オフショアアングラーの間で、まことしやかに囁かれていた噂が、ついに現実のものとなった。 2026年、シマノが満を持して発表した『オシアコンクエストFT(Finesse Tune)』。

「金色のカルカッタ」として、長きにわたりオフショアベイトリールの頂点に君臨してきたオシアコンクエスト。その絶対的な剛性と、マイクロモジュールギアによる滑らかな巻き心地は、多くの大型魚をねじ伏せてきた。しかし、近年のフィールドは劇的に変化している。ハイプレッシャー化する近海エリア、スレきったターゲット、そして細分化されるタックルセッティング。

真鍮製マイクロモジュールギア
真鍮製マイクロモジュールギア

「パワーだけでは、獲れない魚がいる」

この課題に対するシマノの回答が、モデル名に冠された「FT(フィネス・チューン)」の二文字だ。これは単なる派生モデルではない。剛性の塊であるコンクエストに、繊細極まりない「指先の感度」を融合させた、オフショアゲームの常識を覆す一台である。本稿では、その全貌と、このリールがもたらす戦略的アドバンテージについて詳報する。

オシアコンクエストシリーズ
オシアコンクエストシリーズ

テクノロジー:FT(フィネスチューン)の正体とは

オシアコンクエストFTの核心は、徹底的な「回転慣性の低減」「情報伝達能力の向上」にある。

従来のオシアコンクエストが「巻き上げのトルク」を重視した重戦車だとすれば、FTは「F1マシンのようなレスポンス」を持つ。その心臓部には、バスフィッシングや軽量ルアーのキャストで培われた技術をオフショア用に再設計した、超軽量・低慣性スプールが搭載されている。

これにより、クラッチを切った瞬間のスプールの立ち上がりが劇的に軽くなった。ジグやタイラバヘッドの重みで「回される」のではなく、わずかな重みでもスプール自らが「回り出そうとする」感覚。この回転の軽さこそが、水中の微細な情報をアングラーの手元へダイレクトに届ける鍵となる。さらに、ハンドルノブやレベルワインド周辺のパーツも見直され、リール全体の自重を削ぎ落とすことで、タックル全体の感度バランスを極限まで高めているのだ。

軽量小径スプール
軽量小径スプール

実釣論1:タイラバにおける「フォール攻略」の革命

この進化が最も顕著に現れるのが、現代タイラバシーンにおける「タイラバ フォール 攻略」である。

近年、ドテラ流しのディープタイラバだけでなく、シャローエリアや無風時のバーチカルな展開において、「軽いヘッド(30g〜45g)」を用いた繊細な釣りが釣果を分けている。従来の重厚なスプールでは、この軽量ヘッドをスムーズに落とすために、手でラインを送り出す必要があった。しかし、その動作はフォール中の感度を著しく低下させる。

オシアコンクエストFTは、軽量ヘッドの重みだけでスプールが驚くほど滑らかに回転する。ラインに余計な抵抗がかからないため、フォールスピードが安定し、かつ「着底」の瞬間がより明確に伝わるのだ。

さらに特筆すべきは、「フォール中の違和感」を捉える能力だ。真鯛がネクタイにじゃれつくような「前アタリ」や、追尾してくる水流の変化。これらが、回転の良いスプールを通じて鮮明なノイズとして指先に伝達される。 「落ちていく最中に、既に勝負は始まっている」。 FTを手にしたアングラーは、フォール速度をメカニカルブレーキやサミングで微調整しながら、あたかも指先で海中を探るかのような高解像度な釣りを展開できるだろう。これこそが、タフコンディションを打破する唯一の鍵となる。

実釣論2:タチウオジギング「最強リール」の証明

そしてもう一つ、FTの独壇場となるのがタチウオジギングだ。このジャンルにおいて、「タチウオジギング 最強リール」の称号は、長くオシアコンクエストCT(カウンター付き)のものだった。しかし、エキスパートたちは気付き始めている。「カウンターを見るよりも、指先の感覚で食わせる方が速い」状況があることに。

タチウオの活性が低い時、ジグを激しく動かすジャークでは反応せず、フォール中の「止め」や、漂うようなスローな動きにしかバイトがないケースが多発する。 FTの圧倒的な回転レスポンスは、ジグの重みを感じながら、1/4回転、あるいはそれ以下の微細なハンドル操作でジグを「飛ばさずに、見せる」アクションを可能にする。

また、フォールのアタリに関しても革命的だ。タチウオが食い上げてラインテンションが抜けるようなアタリに対し、低慣性スプールは即座に反応する。スプールの回転が一瞬だけ「フッ」と軽くなる違和感。これを即座に感じ取り、フッキングに持ち込むことで、リーダーカットのリスクを減らしつつ、確実に上顎を貫くことができる。 カウンターの情報に頼るのではなく、海中のジグと神経を直結させるような感覚。これこそが、FTが最強と呼ばれる所以である。

比較と結論:CTか、FTか。

もちろん、水深を正確に把握できる「オシアコンクエストCT」の優位性が揺らぐことはない。再現性を重視するならCTだ。しかし、水深情報よりも「水中の質感」や「魚の気配」を感じ取ることを優先するアングラーにとって、余計な電子部品を排除し、純粋な機械としての精度を研ぎ澄ませたFTは、これ以上ない武器となる。

  • CT: 情報を「数値」で管理し、ゲームを組み立てる指揮官。
  • FT: 情報を「感覚」で捉え、瞬時の判断で仕掛ける狙撃手。

2026年、オフショアの海はさらに過酷さを増すだろう。しかし、嘆く必要はない。私たちにはオシアコンクエストFTがある。剛性のボディに宿った、狂気じみた繊細さ。 ハンドルを握り、クラッチを切った瞬間、あなたは気付くはずだ。 「今、海の中が、手に取るようにわかる」と。

スペック表

品番ギア比最大ドラグ力(Kg)自重(g)スプール 径(mm)/幅(mm)糸巻量PE(号-m)最大巻上長(cm/ハンドル1回転)ハンドル長さ(mm)ベアリング数BB/ローラ―夢屋ハンドルノブタイプ夢屋ハンドルタイプ本体価格(円)
60MG RIGHT6.2522531/180.6-200, 0.8-150605511/1ABH-161,000円
61MG LEFT6.2522531/180.6-200, 0.8-150605511/1ABH-161,000円
60HG RIGHT7.4522531/180.6-200, 0.8-150725511/1ABH-161,000円
61HG LEFT7.4522531/180.6-200, 0.8-150725511/1ABH-161,000円

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