工具という枠を超えた、オフショアギアの到達点。
「たかがプライヤー」に、シマノはなぜリールと同等の技術を注ぎ込んだのか。
過酷な海で対峙する一瞬のために生まれた、一生を共にする相棒。
【Concept】 消耗品から、「愛用品」へ。

これまで、プライヤーは「消耗品」だと考えられてきました。
錆びたら捨てる。噛み合わせが悪くなったら買い換える。しかし、オフショアの最前線、特にマグロやGTといった巨大魚を相手にするシーンにおいて、プライヤーの不具合は致命的です。フック交換に手間取れば時合を逃し、強度が足りなければリングが開かず、錆びつけばいざという時に動かない。
シマノが2026年に送り出す「オシア リミテッドプライヤー」は、その常識を根底から覆します。
目指したのは、ステラSWやオシアジガーと同じ、「信頼」と「永続性」。
精密機械として設計されたこのツールは、あなたのタックルボックスの中で、リールやロッドと同じ熱量で語られるべき「ギア」としての存在感を放ちます。
シマノ オシアリミテッドプライヤー公式ページは《こちら》
【Technology 01】 物理の壁を突破する「パワーブースター機構」
指先の力を、数倍のトルクへ変換する。

本製品最大の特徴が、ハンドルの握り込み動作を増幅させる特殊なリンク機構「パワーブースター」です。
従来のプライヤーは、支点と作用点の距離(テコの原理)のみで力を伝えていましたが、リミテッドプライヤーは内部に複雑なカム構造を設けることで、入力された力を物理的にブーストさせます。
- 先端部で約4倍、中央部で約6倍の力数値にして、通常プライヤーの数倍の開閉力を発揮します。これは単に「楽ができる」という話ではありません。
- 揺れる船上での「確実性」マグロキャスティングやディープジギングにおいて、使用されるスプリットリングは#8〜#11という極太サイズ。これらを従来のプライヤーで開くには、かなりの握力とコツが必要でした。パワーブースター機構があれば、波で大きく揺れる船上でも、あるいはファイト直後で握力が限界に近い状態でも、軽い力で「パカッ」と確実にリングを開くことができます。フック交換のミスによる怪我のリスクを減らし、一瞬のチャンスを逃さない。この機構は、安全と釣果に直結する機能なのです。
【Technology 02】 全方位対応「ダブルリングオープナー」
近海の青物から、遠征の超大物まで。これ一本で完結する。

先端と中央、ジョー(顎)の部分に2つのオープナーを配置することで、オフショアフィッシングで使用されるほぼ全てのリングサイズをカバーします。
- 先端部(Tip Section):#3 〜 #8 対応近海でのライトジギング、SLJ、サワラキャスティングなど、繊細な操作が求められるシーンに。小さなリングでも視認性が良く、手返しよくフックを交換できます。
- 中央部(Center Section):#9 〜 #11 対応クロマグロ、キハダ、GT、ヒラマサなど、パワーゲームの領域に。最も力が入る中央部に大型リング用オープナーを配置することで、パワーブースターの効果を最大化。これまで「専用オープナー」が必要だったクラスのリングも、難なく攻略します。
- バーブプッシャー(Barbless Function)ジョーの根元には、太軸フックのカエシを潰してバーブレス化するための専用ホールを装備。現場でのレギュレーション対応や、リリース前提の釣行にも即座に対応可能です。

【Durability】 錆への最終回答「ラストレジスト」と「オーバーホール」
「ステラ」を作る工場の矜持。

海で使用する以上、金属にとって塩分は天敵です。しかし、リミテッドプライヤーは「錆びて終わり」ではありません。
- 新防錆処理「RUST RESIST」表面のコーティングだけに頼るのではなく、素材そのものの耐食性を向上させる特殊な表面改質処理を施しました。可動部の滑らかさが長期間持続し、塩ガミによる固着を徹底的に防ぎます。
- 業界異例の「オーバーホール対応」これが、本製品が「一生モノ」と呼ばれる所以です。どれほどタフに作っても、何千回、何万回と使えば、刃(ラインカッター)は摩耗し、バネはヘタリます。従来のプライヤーならここで寿命となりますが、リミテッドプライヤーはシマノのリール同様、メーカーへの修理出し(オーバーホール)が可能です。摩耗したカッター(タングステンカーバイド製)の交換、内部リンク機構のグリスアップ、変形した爪の修正。メンテナンスを繰り返すことで、初期性能を半永久的に維持することができます。

【Design】 機能美の極致
持つ喜びを感じさせる、フルマシニング加工。
手に取った瞬間、その冷ややかで硬質な質感に驚くはずです。高強度アルミニウム合金のブロックから、コンピューター制御で削り出されたボディは、歪みやガタつきが一切ありません。
- 完全なる剛性ハンドルを強く握り込んだ際、安いプライヤー特有の「たわみ」や「ねじれ」を感じることはありません。入力した力が100%、先端のリングへと伝わるダイレクトな操作感。
- デザイン言語の統一オシアコンクエストのゴールド、ステラSWのダークネイビー。シマノのフラッグシップリールと並べた時に違和感のない、洗練されたデザイン。タックルボックスに収まっているだけで、アングラーの所有欲を深く満たします。
【Specification】
| 項目 | 内容 |
| 製品名 | OCEA LIMITED PLIERS(オシア リミテッドプライヤー) |
| 品番 | UD-211Z |
| サイズ | 全長 211mm |
| 重量 | 260g |
| 本体素材 | 高強度アルミニウム合金(フルマシニング加工) |
| 刃素材 | タングステンカーバイド(PE/ナイロン/ワイヤー対応) |
| 対応リング | #3 〜 #11(スプリットリング) |
| 価格 | 46,200円(税込) |
| 備考 | 専用ホルダー付属、オーバーホール対応 |
結論:これは「高い」のか?
4万円を超えるプライヤー。確かに、価格だけを見れば高額です。しかし、想像してください。
数千円のプライヤーを数年ごとに買い替え、現場でリングが開かずにイライラし、錆びて動きが悪くなるストレスを抱え続ける未来と。
この先10年、20年と、あなたのメモリアルフィッシュの傍らで、常に最高の仕事をし続ける「オシア リミテッドプライヤー」がある未来を。
その価値がわかるアングラーにこそ、手にしていただきたい一本です。

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