2026年、新しい年が明けました。 オフショアアングラー、そしてロックショアアングラーにとって、今年は単なる「新しい年」ではありません。
シマノのフラッグシップ、「25ステラSW」のラインナップがついに完成する年だからです。
昨年(2025年)、中核となる8000番〜14000番が先行発売され、業界を騒然とさせた「インフィニティループ(密巻き)」のSW搭載。 「トラブルは起きるのか?」「強度はどうなのか?」 様々な憶測が飛び交いましたが、1年間の実釣を経て、その答えは明確に出ました。

そして今年、2026年春。 ライトショアジギング待望の4000番〜6000番と、クロマグロ・GTハンターが待ちわびた18000番〜30000番がいよいよ市場に投入されます。
第1章:1年経ってわかった「SW専用インフィニティループ」の真実

25ステラSWの最大のトピックは、汎用ステラで話題となった「インフィニティループ(超密巻き)」の搭載でした。 当初、多くの熟練アングラーがこの機構に懐疑的でした。「激しくシャクるジギングや、高負荷がかかるSWゲームでは、ラインが下の層に食い込んでトラブルになるのではないか?」という懸念があったからです。
しかし、2025年に発売された8000番〜14000番を使用したユーザーの声は、その不安を払拭するものでした。
「2スピードオシュレーション」という回答
シマノは汎用機の機構をそのまま流用しませんでした。 SWモデルに搭載されたのは、スプールが往復する際、行きと帰りで巻き上げ速度(ピッチ)を変える「2スピードオシュレーション」です。

これにより、ラインは緻密に巻かれつつも、完全に平行ではなく「適度な角度(クロス)」を持ってスプールに収まります。 この絶妙なセッティングが、インフィニティループ特有の「圧倒的な放出性能」を維持したまま、SWゲームで致命的となるラインの食い込みや引っ掛かりを劇的に抑制することに成功しました。
キャスティングだけじゃない「フォール」の恩恵
この1年で明らかになったもう一つのメリットが、バーチカルジギングにおける「フォールスピードの向上」です。 ラインが整然と巻かれているため、放出時の抵抗が極限まで減少。潮が速いエリアや、二枚潮の状況下でも、ジグを誰よりも早く、真っ直ぐにターゲットの層へ送り込むことが可能になりました。
「密巻きはキャスティングのためのもの」という常識は、この1年で覆されたのです。
第2章:2026年春、ついに解禁される「本命」番手たち
さて、ここからが本題です。 2026年3月から5月にかけて順次発売されるのは、昨年涙を飲んだ「ライトクラス」と「モンスタークラス」のユーザーに向けた番手です。
1. ショアジギングの覇者【4000 / 5000 / 6000】
サーフ、堤防、地磯からのショアジギングやプラッギングを楽しむアングラーにとって、この4000〜6000番こそが真打ちです。
- 飛距離という絶対的な武器 比較的細いPEライン(1.5号〜3号)を使用するこのクラスにおいて、インフィニティループによる「飛距離アップ」の恩恵は最大化されます。 向かい風のサーフや、あと数メートルでナブラに届くというシビアな局面で、このリールは間違いなく武器になります。
- XG(エクストラハイギア)の巻き上げ力 インフィニティドライブの搭載により、高負荷時の巻き上げトルクも向上。青物の強烈な突っ込みに対しても、ハンドルが重くなりすぎず、主導権を渡しません。
2. 海の怪物に挑む【18000 / 20000 / 25000 / 30000】
近年加熱するクロマグロキャスティングや、遠征でのGT(ロウニンアジ)ゲーム。 これらの超大型魚を狙うアングラーのために、シマノはとてつもないスペックを用意しました。

- 新開発「XX(ダブルエックス)タフドラグ」 これが今回の目玉中の目玉です。 従来の「Xタフドラグ」はスプール下部のみにワッシャーを配置していましたが、18000番以上のモデルには、スプール上部にも大口径カーボンワッシャーを追加配置。 これにより、ドラグワッシャーの総面積は前作比で約4倍に拡大しました。
- 耐久性10倍の衝撃 面積拡大とヒートシンクドラグの相乗効果により、熱によるドラグ力の低下(熱ダレ)を約30%低減。 さらに、過酷な耐久テストにおいては前作比10倍以上という驚異的な数値を叩き出しています。 時速60kmを超えて走るマグロのファーストラン、セカンドランに対しても、ドラグ値が安定し続ける。これはアングラーにとって最大の安心感となるでしょう。

第3章:地味だが凄い。「インフィニティクロス」と「アンチツイストフィン」
派手な機能の影に隠れがちですが、長く使う上で重要な機能もアップデートされています。
ギア寿命を延ばす「インフィニティクロス」

ドライブギアとピニオンギアの接地面積を拡大することで、ギア歯面にかかる負荷を分散させる技術です。 SWリールは「ゴリ巻き」が基本。常に高負荷がかかるギアの耐久性が約2倍(汎用機比)に向上している点は、オーバーホールの頻度や、長期的な維持費を考えると非常に大きなメリットです。
トラブルの芽を摘む「アンチツイストフィン」

ラインローラー部に設置された弾性体のフィンが、ラインのたるみを抑え、スプール下への糸落ちを防ぎます。 風が強い日のキャスト後や、ジャーク後の糸フケが出た瞬間にこそ、この機能が活きてきます。ラインがスプールに整然と巻き取られるようガイドする、縁の下の力持ちです。
第4章:買い替えの判断基準。13・19ステラSWとの比較
今、手元にある13ステラSWや19/20ステラSWから買い替えるべきか? その判断基準を整理します。
13ステラSWユーザーの方
即買い替えを推奨します。 インフィニティドライブによる巻き上げの軽さ、Xプロテクトによる防水性、そして今回のインフィニティループによる飛距離。 13年モデルとは完全に「別次元の機械」になっています。特にギアの強さと巻き心地の持続性は雲泥の差です。
19/20ステラSWユーザーの方
「飛距離」と「対マグロ性能」を求めるなら買い替えです。 19/20モデルも完成度は非常に高いリールです。 しかし、「あと少し飛距離が欲しい」と感じているショアアングラーや、「長時間ファイトでのドラグ熱ダレが怖い」と感じているマグロアングラーにとって、25モデルへのアップデートは明確な釣果の差となって現れるでしょう。 逆に、近海のジギングのみで、現状のトラブルレス性能に満足しているなら、急いで買い替える必要はないかもしれません。
第5章:発売スケジュールと予約の重要性
最後に、2026年の具体的な発売スケジュールを確認しておきましょう。
- 2026年3月 発売予定
- 4000HG / 4000XG
- 2026年4月 発売予定
- 18000HG
- 20000PG
- 25000PG
- 2026年5月 発売予定
- 5000HG / 5000XG
- 6000PG / 6000HG / 6000XG
- 30000PG
人気の5000〜6000番はゴールデンウィーク前後の発売となります。春の青物シーズンに間に合わせるためには、早めの予約が必須です。 また、18000番以上の大型番手は生産数が限られる傾向にあり、一度逃すと次の入荷が秋以降になることも珍しくありません。夏のマグロシーズンを見据えるなら、今動く必要があります。
まとめ:2026年は「25ステラSW」の年になる
1年前、「密巻き」への不安から様子見を決め込んだ方も多かったはずです。 しかし、2026年の今、その不安は解消されました。
- トラブルを抑制し、飛距離を最大化する「SW専用インフィニティループ」
- モンスターをねじ伏せる歴代最強の「XXタフドラグ」
これらが実装された完全版のラインナップが、ついに揃います。 道具の進化は、アングラーを新しい世界へ連れて行ってくれます。 届かなかった潮目へ。獲れなかったあの大物へ。 25ステラSWは、その距離を縮めるための最強のツールとなるでしょう。
それでは本日も皆様の爆釣と安全釣行をお祈り申し上げます。

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